疾走38年、大分のホーバークラフト運航終了
最終運航日。夕日を浴びながら運航するホーバークラフト(31日午後4時53分、大分市で、本社ヘリから)=秋月正樹撮影
花束を受け取った最終便の津久見船長(左)ら(31日午後9時55分、大分市の大分ホーバーフェリー乗り場で)
大分市と大分空港(大分県国東市)を結ぶ「大分ホーバーフェリー」が31日、運航を終了した。国内唯一のホーバークラフトの定期航路だったが、利用客の落ち込みを受け、38年間の歴史に幕を下ろした。
最終日は記念乗船も多く、臨時便を含めて32便を運航、約2600人が利用した。大分市の乗り場では午後9時50分、市民らが大きな拍手で最後便を迎えた。家族から花束を受け取った船長の津久見和博さん(45)は、社員らがすすり泣く中、「あこがれのホーバーの船長を務めたのは誇り。多くの人に乗っていただいたことに感謝します」と話した。
同社は1970年、県や大分交通などが出資して設立。71年の大分空港開港に合わせて運航を始めた。利用客は90年度に43万9000人を記録。しかし、自動車専用道が整備されてバスとの競争が激化したことなどが影響し、2008年度は24万9000人となった。負債総額は5億7300万円で、会社は清算される。
(2009年11月1日 読売新聞)