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本村さんが控訴審判決を前に心境、改めて極刑求める

差し戻し控訴審判決を前に、記者会見で心情を語る本村さん(19日午後8時15分、山口県光市で)=中嶋基樹撮影

 「胸を張って妻と娘に報告ができる判決であってほしい」。22日、山口県光市の母子殺害事件の差し戻し控訴審判決が広島高裁で言い渡されるのを前に、被害者の遺族、本村洋さん(32)が19日夜、光市内のホテルで記者会見して現在の心境を語り、殺人、強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた元会社員(27)(犯行時18歳1か月)への極刑を改めて求めた。

 「長い時間かかったが、遺族全員の願いである死刑判決が出ることを信じている」。会見の冒頭、本村さんはそう切り出した。

 元会社員が1、2審で認定された殺意や強姦目的を差し戻し審で一転、否認したことについて「芝居がかっているとしか思えない。罪を逃れたくて、命ごいをしたくて、そのような発言をしたのではないか」と述べた。

 元会社員に極刑を求めてきたことについて「人の命を奪おうとする発言を続けることにずっと葛藤(かっとう)があった」と複雑な胸中を明かした上で、「死刑制度があるから、命をもって償うことが正しいと信じている。(社会が)命の重さを考える機会であってほしい」と訴えた。

 また、2006年4月以降、元会社員から謝罪の手紙4通が届いているものの開封していないとし、「これまで言ってきたことを(差し戻し審で)否定しておきながら手紙を出してくる意味が分からない」と不信感を示した。

 妻の弥生さんと長女夕夏(ゆうか)ちゃんの命日の前日となる今月13日には、北九州市の墓に参り「もう少しで事件の一つのけじめがつくよと報告した」と明かした。

 事件発生からの9年間を「人生が80年とすれば、その10分の1にあたるもので、私の20代を家族と裁判に費やした。9年間でいろんな人と出会い、勉強し、またいろんな人に支えられ、感謝することの方が多かった」と振り返り、「納得できる判決が出れば、心は癒やされると思う」と語った。

2008年4月20日  読売新聞)
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