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医療ルネサンス・セミナー

講演「いやされない傷…児童虐待と傷ついていく脳」
熊本大大学院准教授・友田明美さん


1960年生まれ。熊本大医学部卒。ハーバード大客員助教授など歴任。熊本県こころと体の健康アドバイザー委員。専門は小児発達社会学。

 ◆虐待経験、愛情持ってケア

 虐待を受けた子どもの傷は、つらい体験にうち勝つことで治せると言われてきた。しかし、子どもの脳は虐待という激しいストレスによって、構造や機能に消すことができない傷がついてしまう。

 小児期に虐待を受けた人の脳は、記憶をつかさどる部分や感情をコントロールする部分の容積が減少するという研究結果がある。つらい経験に脳が適応してしまう。

 虐待は世代を超えて受け継がれ、虐待を受けた子どもが親になって自分の子どもを虐待する確率は3分の1と言われる。

 虐待を受けた子どもが心に負った傷は簡単には癒やされないが、治らないことはない。回復可能なうちに虐待を発見し、社会的支援を行うことが大切。子どもに優しい言葉をかけ、愛情を持って育てることで、子どもの成長ホルモンは分泌され、ケアができる。


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