唾液や涙 補う効果
一見何気ないことでも多かったり、少なかったりすると、都合が悪いものです。私は背が高いので、皆さんから「まあうらやましい」とか言われますが、現実はいろいろな所に頭をぶつけて、結構大変です。「どこが伸びて背が高くなったんですか」と聞かれても、ついすねて「鼻の下です」とか答えてしまいます。
暖房が必要な季節になると、あちらこちらが乾燥して、痛くなったり、痒くなったりします。それとは別に、免疫学的に自分で自分の唾液腺や涙腺を攻撃して唾液や涙液が減少し、乾燥症状に悩まされるシェーグレン症候群という病気があります。唾液や涙液を補うほかに良い治療法がなく、多くは命に別条はないのですが、意外と厄介な病気といえます。
50歳代の女性が口腔乾燥感で受診されました。唾液の分泌量の測定テストで低下が認められ、シェーグレン症候群と診断されました。口腔乾燥感を目標に柴胡桂枝乾姜湯を投与したところ、約4か月間で症状は3分の1に軽減しました。
いろいろな方剤を使いますが、ある研究結果によると、麦門冬湯が10週間投与で有効率が70%以上、人参養栄湯が12週間投与で有効率が50%以上とのことです。
(2008年10月27日 読売新聞)