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タクシーにも新幹線効果、指宿で売上高1・5倍

 低迷が続く県内タクシーの業績が一部地域で好転している。県タクシー協会(羽仁正次郎会長)がまとめている今年度の輸送実績(昨年11月末現在)によると、指宿市内の売上高が前年同期比で1・5倍近くに急増するなど、特に観光地が好調で、同協会は「九州新幹線の全線開業効果が大きい」と分析している。

 同協会が集計した昨年4〜11月の8か月間の売上高を見ると、指宿、鹿児島、霧島の3市で好転の兆しが出ている。

 突出しているのは指宿市内で、売上高は前年同期比45・9%増の2億7212万円。全線開業に加え、平均乗車率が80%を上回る指宿枕崎線の観光特急「指宿のたまて箱」の効果とみられる。同市でタクシー運転手歴8年という男性(62)は「これまでになく忙しい。JRの駅周辺は特に客が多い」と話す。

 鹿児島市内の売上高は同0・8%増の57億8500万円。ここ3年で売上高が約11億円も減少するなど落ち込んでいたが、全線開業効果で持ち直した形となった。指宿と同様に温泉のある霧島市内も、新燃岳噴火の影響で昨春は低迷したが、8月以降は盛り返しているという。

 ただ、3市以外の地域では全線開業効果がはっきりとは表れていない。鹿児島市内の男性運転手(36)は「JR鹿児島中央駅の周辺以外では、例年とあまり変化がない」と語る。

 同協会では「接客マナーの向上などを徹底し、新幹線開業効果を長期的かつ広範囲に波及させる努力を続けたい」と話している。

2012年1月21日  読売新聞)
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