県立図書館で経営相談、関連本推薦・融資4件成立
ビジネスの話は図書館で――。佐賀市の佐賀県立図書館は中小企業を応援するため、県商工会連合会、日本政策金融公庫佐賀支店と全国初の「協力協定」を結び、館内で融資や経営の相談を行っている。内容に合わせ、参考になる本もすぐに借りられるのがメリット。融資も成立し、今のところ成果は上々のようだ。
佐賀県立図書館は、これまでも同連合会が開く経営セミナーに会場を提供してきた。そのなかで、「蔵書を生かせば、図書館も経営者が抱える問題の解決に役立てるのではないか」と考え、3者による相談業務を発案。2009年8月に「業務連携協力に関する覚書」を締結し、翌月から月2回の相談会を始めた。
経営者らの悩みを聞き、事業計画の作成や融資計画といった専門的な相談には、同連合会の経営指導員と同公庫佐賀支店の職員が対応する。図書館は、ビジネス関連の書籍や雑誌約650冊を集めた支援コーナーを設置。司書が相談に訪れる経営者らに事前アンケートを取り、役に立ちそうな本を準備し、相談の当日に貸し出している。
開始後、これまでに19件の相談があり、事業の拡大を目指す運送業者や、「事業を見直し、借り入れも整理したい」と考えていた飲食店経営者らへの融資が4件まとまった。利用者からは「借りた本も参考になった。相談をきっかけに、図書館も利用するようになった」との声が寄せられているという。
(2010年7月31日 読売新聞)