茶の香り心もさっぱり/ひがしせふり温泉「山茶花の湯」(佐賀県吉野ヶ里町)
立ち寄りの湯<6>
広々とした露天風呂。山々を眺めながらゆったりできる。女湯は佐賀平野が一望できるそうだ
佐賀平野を見下ろす東脊振山系の麓にある。地元の木材をふんだんに使った館内には、木の香りが漂う。
一帯に温泉はなかったが、観光の起爆剤にしようと吉野ヶ里町が開発。地下約1800メートルで泉源を掘り当て、2006年にオープンした。長崎自動車道・東脊振インターから北へ車で約5分。国道385号や東脊振トンネルで山を越えて福岡都市圏から訪れる人も目立つ。
人気を集めるのが、露天風呂「栄西の湯」。この温泉の近くには、臨済宗の開祖・栄西禅師が12世紀末に中国・宋から持ち帰った茶の種をまいたとされる寺の跡がある。それにちなんで毎週金曜、浴槽に茶葉を入れるサービスをしている。
「ぬるっとした柔らかい肌触りのお湯に、甘いお茶の香りがマッチします」と支配人の松浦琢司さん(37)。露天風呂から見える木々の緑と、肌になじむ深緑色の湯……。身も心もさっぱりした。
〈情報〉アルカリ性単純泉。午前10時〜午後11時。受け付けは同10時まで。原則、年中無休。中学生以上700円、4歳〜小学生350円など。(電)0952・53・2619
〈見て・食べて〉弥生時代の集落を再現した「吉野ヶ里歴史公園」は車で約10分。毎月第1日曜には野菜や果物を販売する「軽トラ市」が公園周辺で開かれる。そうめんや茶そばが名物。
(2012年2月13日 読売新聞)