球磨川見つつ美肌に/旅館「翠嵐楼」(熊本県人吉市)
立ち寄りの湯<4>
球磨川を眺めながらゆったりと楽しめる展望風呂
熊本県南部を流れる球磨川の中流域に、「美肌の湯」として名高い人吉温泉郷がある。その発祥の地とされる老舗旅館に足を延ばした。「温泉は出ない」と言われたこの地で最初に温泉を掘り当てた初代が1910年に創業したという。
JR人吉駅から車で約10分。玄関を入ると、穏やかな表情をした陶器のひな人形が迎えてくれた。2月1日から商店街や観光施設にひな人形を展示するイベント「人吉球磨は、ひなまつり」が始まるのに合わせ、この旅館でも7段の「享保びな」を飾る。江戸時代、相良藩の城下町として栄えた人吉には当時のひな人形も残っているそうだ。
おかみの川野加奈子さん(69)に案内されて、眼下に球磨川の清流が流れる展望風呂へ。「肌がつるつるになりますよ」。温泉郷の泉源は50以上。ここも三つの源泉を持ち、すべて掛け流しだ。柔らかなお湯につかると、芯からじわりと温まった。
〈情報〉無色の炭酸水素塩泉。午前11時〜午後4時、午後7〜9時。入湯料500円(小学生以下半額)。(電)0966・23・2361。ほかにも300〜500円で立ち寄り湯ができる旅館や公衆浴場が約30軒ある。
〈見て・食べて〉「人吉球磨は、ひなまつり」は3月31日まで。2月19日は「ひとよし春風マラソン」、同26日には「人吉梅まつり」が予定されている。
(2012年1月30日 読売新聞)